エンベデッドシステムスペシャリスト試験 合格記
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)に独学一発合格しました。情報処理技術者試験の中ではニッチな試験となりますが、自身の振り返りと今後受験される方へのアドバイスを記したいと思います。
合格までのステップ
受験初年度(2017春期)に午前I免除で一発合格しました。
ITパスポートから応用情報技術者や(旧)情報セキュリティスペシャリスト試験合格後の受験でした。
使用した参考書・過去問集
学習当初は参考書①「エンべデッドシステムスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策」を利用しようとしました。
エンべデッドシステムスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策 第4版 (専門分野シリーズ)
- 作者: 山本森樹・磯部俊夫
- 出版社/メーカー: アイテック
- 発売日: 2017/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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いざ学習しようとしたところ、組み込みシステムの感覚がなく参考書①が全く読み進みませんでした。当時は出張も多く、分厚い本を持ち運べなかったことも要因の一つです。
そこで以下2冊のKindle版を購入し、通勤やベッドの中で読み進めました。
※本当は紙で持っていた参考書①のKindle版が欲しかったのですがありませんでした
- 参考書②「情報処理教科書 エンベデッドシステムスペシャリスト 2017~2018年版」
情報処理教科書 エンベデッドシステムスペシャリスト 2017~2018年版
- 作者: 松原敬二,牧隆史
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2016/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 読み物①「これだけ! 組み込みシステム」
まずは組み込みシステムとは何か?を知るために、読み物①を読みました。「組み込みシステム」をキーワードにKindle本を探して見つけた本でしたが、予想以上に内容が充実していて良かったです。
次に参考書②の解説と問題で試験対策をしました。情報処理技術者試験は、午前II対策を十二分にすることが合格のコツです。ES試験も同様に午前II問題を丁寧に進めました。(旧)情報セキュリティスペシャリスト試験の受験経験で、記述問題のコツを身につけていたことも大きかったです。
独学で十分合格できる
応用情報技術者レベルの情報処理教養があれば、少しの組み込みシステムの勉強で知識面の対策は十分です。ES試験が初めての高度試験の場合、記述式の書き方対策は必要となります。情報処理技術者試験未経験の方は、先ずは応用情報技術者試験を受験されることをおすすめします(ITパスポート試験、基本情報技術者試験のスキップは十分可能)。
ES試験は役に立つのか
例えば最近話題のIoTを一歩踏み込んだ知識で考えることができるので、学習者の市場価値は高まります。ES試験に関わらず情報処理技術者試験は業務独占資格ではないので、合格で急に人生が変わることはありません。あくまでも試験合格を通して、学習者の視野向上や自信が高まり、新たなチャンスを得ることにつながると考えています。