世の中の接着剤になりたい20代パパの独学

難関資格試験に独学合格するための工夫点とかをお伝えしていきます

第三種電気主任技術者(電験3種) 合格記

2017年、第三種電気主任技術者免状を取得しました。これまで色々な資格・検定試験に合格してきましたが、電験3種は少々クセの強い印象です。わたしの感想と僭越ながら今後受験される方へのアドバイスを記したいと思います。

合格までのステップ

受験初年度(2016)に機械と法規に科目合格、受験2年目(2017)に残りの理論と電力に合格し免状取得しました。

標準的な受験生とは受験ステップが異なると思いますので紹介しておきます。

一応世間的には難関といわれている私大大学院卒(機械工学専攻)で、2015年エネルギー管理士試験(電気)合格後からの電験3種チャレンジでした。本当はエネルギー管理士試験受験と同じ2015年から電験3種を受験したかったのですが、間違えて前年度の受験申込期間を参照していたので申し込めませんでした(センターにメールで問い合わせましたが当然受け付けてもらえませんでした)。

各科目の印象(機械より電力に苦戦)

世間的には機械が難しいとかいわれていますが、わたしは電力に苦しめられました。機械が他科目に比べて取り組みやすかったのは以下2点が要因と考えています。

1.元々機械の素養があったこと(大学院や業務で動力設備に関わっていた)

2.情報処理系を選択問題で選べること(2016年段階で情報セキュリティスペシャリスト合格)

電力に合格するためには送配電の知識が必須ですが、これは完全ゼロからのスタートであったのも苦戦した理由の一つでした。

初年度に理論不合格となったのは、直前対策不足でした。エネルギー管理士と違って、電験は少し意地悪問題が多くその対策ができていませんでした(といいつつ、正しく理論を学んでいれば解けるので勉強不足の言い訳ですね)

法規は正直なところ運で合格した気がします(暗記科目なのでそれでいいと思っています)。

使用した参考書

初年度は有名な「電験第3種ニューこれだけシリーズ」を使いました。

これだけ理論 (電験第3種ニューこれだけシリーズ)

これだけ理論 (電験第3種ニューこれだけシリーズ)

 

正誤表は最新のものしか出版社Webサイトからダウンロードできなかったので、直接出版社に問い合わせてすべての正誤表を手に入れました。

※郵送で正誤表を送付いただきました。問い合わせから3営業日ぐらいかかりました。初年度受験直前に問い合わせをしたために変なストレスとなったので、書籍購入後すぐに正誤表を確認しておくべきでした。

一方で他のブログ等で紹介されているように、これだけシリーズは最新の傾向や学習法から少し古くなっているように感じました。文字の大きさやページ構成など違和感も多く、他の参考書を使った方が少ない労力で合格レベルまで到達できそうです。しかし、理論・電力・機械の場合、これだけの問題をマスターして過去問演習すれば十分合格点には到達できます(法規は単純暗記科目なので運任せにするか本気で覚えるかの二択となってしまうので、参考書云々ではないと思います)。

結局、それなりに有名な参考書+過去問で十分合格できる試験と今になっては思います。

といいつつ、これだけシリーズでは勉強のモチベーションが出ないと思ったので、2年目(2017年)は少し別視点の工夫を取り入れました。

別視点の工夫(電験2種との併願)

2年目(2017)は電験2種1次(理論・電力)を併願することにしました。完全マスター電験二種受験テキスト(理論・電力)を購入して取り組むことで、3種これだけシリーズでわかりづらい点を上手く補えるかなと考えたためです。なお、電験2種の受験料は高いですが、3種理論・電力に絶対合格するために必要と思って取り組みました(機械・法規は申込当初から欠席すると決めていました)。理論は併願効果が高く、2種1次も余裕の点数で科目合格することができました。一方、電力も科目合格を目指していたものの、2種1次は不合格となりました。努力不足ですが、翌日の3種電力受験までのラストスパートの原動力として効果はあったと思います(2種1次の試験は前日のため)。

今になって思うことと次のステップ

どうしても必要最低限の勉強で合格したいためにテキストと過去問の問題演習に終始しがちですが、近年の電験3種の合格はそれだけではちょっと難しいかもしれません。テキスト問題や過去問の周辺知識を調べたりすることが合格のカギ(意地ワル問題を解くカギ)になるのではと思います。そのためには、写真やイラストが豊富な送配電やモータの入門書(例:「最新版 モータ技術のすべてがわかる本 (史上最強カラー図解)」)に興味を持って読んでみることも基礎力向上につながります。

2018年は電験2種合格が課題の一つなので、電力関係(送配電やダムとか)の図解を眺めたりしながら、勉強のモチベーションを保ちつつ問題演習に取り組んでいきたいと思います。