エネルギー管理士試験(電気分野)合格記
エネルギー管理士試験(電気分野)に独学一発合格しました。ネット上では電験2.5種の難易度と紹介されることも多い試験です。合格後しばらく経ってからの公開となりますが、自身の振り返りと今後受験される方へのアドバイスを記したいと思います。
合格までのステップ
受験初年度(2015)に全科目一発合格しました。
高校で物理を履修し、大学で電磁気学や電子回路の単位取得はしていましたが、その他の電気知識はほぼゼロの状態からスタートしました。同年に電験3種も受験しようとしていたため、先ずは電験3種理論の参考書を利用しました。いろいろあって電験3種は2年後に合格となりましたが、そちらは以下記事をご覧ください。
各科目の印象(過去問が重要)
世間的には電験3種よりが難しいとかいわれていますが、わたしはエネルギー管理士試験のほうが合格しやすいと思います。その理由は、大きく以下3点です。
- 過去問と類似問題が出題されること
→過去問題を正しく理解すれば合格レベル達成 - 理論や定義の導出などを題材に出題されること
→暗記よりも式導出で理解するエンジニアに有利 - 主に工場・動力設備関連に絞った出題であること(プラント設備関連の出題)→ 電力会社関連が業務でなければ、電験3種でよく出題される発電所(ダム等大型含む)や送配電関連はイメージがつきづらいと想定。エネルギー管理士試験を受ける方は工場などに勤務していることが多いので、業務と紐付けた学習がしやすい
使用した参考書・過去問集
電験3種のテキストがあれば公式テキストのような内容充実度は不要と考え、以下2冊を購入しました。
- 参考書「エネルギー管理士試験[電気分野]徹底研究(改訂2版)」
- 過去問集「エネルギー管理士試験「電気分野」模範解答集(省エネルギーセンタ発行)」
エネルギー管理士試験「電気分野」模範解答集〈2015年度版〉
- 作者: 省エネルギーセンター,ECC=
- 出版社/メーカー: 省エネルギーセンター
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: 単行本
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参考書の徹底研究は誤植が多く、当時正誤表も見当たらなかったため、気になった点は電験3種これだけシリーズやネット等で調べて確認していました。本来誤植が多い参考書は使えないのですが、1冊でまとめられているのが気に入っていたので、特に他の参考書に変更しようとは思わなかったです。
過去問は省エネルギーセンターのWebサイトから無料ダウンロードできますが、わたしは以下2点のために過去問集を購入しました。
- 解いた問題の解説をすぐに読むことができる
→間違った点をすぐに理解できること、問題の周辺知識も同時に学べること - 印刷するよりもトータルコスト面は安い
→PCやスマホで問題を読むと勉強以外のことも視界に入るので集中力低下で効率が落ちること、自宅プリンターで印刷するコスト(費用・時間)に比べ安いこと
独学で十分合格可能
ネット上には独学は難しいので講習取得推奨という記事もありますが、そうは思いません。参考書+過去問で十分独学合格できる試験です。講習だと費用や時間といったコストが多くかかるので、会社サポートがあれば別ですが、一般的には試験合格を目指すことをおすすめします。
今になって思うこと
大学院時代にこの試験を受けようと思ったことはあったのですが、まず受からないという噂を聞いてチャレンジしませんでした。正直、勉強すれば受かる試験なので、噂に惑わされずに受験すべきだったと今になって思います。もし受験しようか迷われている方がいれば、まず申し込んでみることをおすすめします。